やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「・・・・龍一さん。」
私は、冗談でも、嫉妬してくれる執事の言葉にうれしくなる。
「どうしました、小夜さん?」
顔を赤く染めた私に気づき、声をかける。
「いえ、何でもありません。・・・・でも、私、それだったら、一生、結婚できませんね。・・・もし、結婚できなかったら、龍一さん。私を貰ってくれますか?」
私、最大限の勇気を出し、執事に声をかけた。
私の心臓は、ドキドキといつもよりかなり早く鼓動しているのが、胸に手を当てなくてもわかる。
「小夜さんが、結婚できなかったらですか?」
私を見つめる執事。
私も執事の目から視線を外さなかった。
「はい。」
大きくうなずく私。
「心配しなくても大丈夫ですよ。もし、小夜さんが結婚出来なかったとしたら、私が一生面倒をみますので。」
執事の言葉に、私は、今にも涙が出そうなくらい感動した。