やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「・・・・ペアチケットは、普通、男と女が行くものじゃないですか?」
「そうなの?」
「そうですよ。」
本当はどうか私は、知らなかったけど、真木ヒナタを諦めさせるために言い切る。
「なんだよ~・・・久しぶりに女装かよ。」
「そういう事じゃありませんよ!!」
「さっきからなんなんだよ?・・・まさか小夜、お前が行くつもりなんじゃないだろうな?」
ようやく私の言いたい意味に気づいた真木ヒナタ。
私を睨みつける。
「そ、そんなわけじゃないですけど・・・」
真実をつかれ、焦る私。
「そんなわけじゃないなら、どんなわけなんだよ!」
私に迫る真木ヒナタ。