やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】

第4節:バーベキュー





鉄板の上では、肉が美味しそうに焼けていた。



「小夜、人数分の飲み物持って来てくれ。」



「わかりました。」



私は、厨房に行き、全員分のビールやお茶、ジュースなどを用意して、中庭に戻った。



中庭では、すでに、組長、真木ヒナタ、サブ、ポチ、サル、キジが、色んなバーベキューの準備をしている。



「よし、大体、準備できたな!」



組長の言葉で、中庭に運び出した大きなテーブルの周りに集まる面々。



全員、手にコップを持つ。



「それじゃ、鬼の居ぬ間にバーベキュー開始だぁ~!カンパ~イ!!」



「カンパ~イ!!」



組長の掛け声に合わせて、全員がコップを合わせる。



私は、少し執事に悪いと思いながらも、久しぶりのバーベキューに興奮を抑えきれなかった。



「ほら、小夜、お前も食えよ。」



組長が、私のお皿に大きなステーキ肉を入れる。



そのお肉を一口ほおばると、頬が落ちそうなくらいに美味しかった。

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