やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「チッ!」
真木ヒナタが、ポチの姿を見て、舌打ちした。
「あれ?どうしたのですか、ヒナタさん?表情が優れませんけど?」
執事が、真木ヒナタを見た。
「・・・・。」
無言になる真木ヒナタ。
その真木ヒナタの目は、入ってきたポチを睨みつけていた。
「アッ・・アッシは、睨まれたぐらいじゃ、負けませんよ!」
ポチが、真木ヒナタの視線に気づいて、執事の背中に隠れながら言った。
「ポチさん、何か私に言いたい事があるそうですね。」
執事が、振り返り、背中のポチを見る。
「はい。」
大きくうなずくポチ。
「それでは、言ってください。」
執事に勧められて、ポチは、話し始めた。
真木ヒナタが、ポチにカタツムリを食べさせたことや、ロケット花火でポチを攻撃したことを。
「・・・・・という事なんですけど、本当ですか、ヒナタさん?」
今までとは違い、執事が、真木ヒナタを睨みつける。