やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「それでは、まず、サブさんから意見をお願いします。」
私は、サブを見た。
「えっ、あっ、お、俺は、えっ、あっ、その・・・」
「はい、もう結構です。後で、私にレポートを提出してください。次は、真木さん。」
私は、視線をサブから真木ヒナタに移した。
「・・・・コーヒー牛乳屋。」
「却下です。」
即断する私。
「・・・・トトロの家。」
「訴えられるからダメです。」
「・・・・殺し屋。」
「人としてダメです。」
「何だよ、さっきから!ダメ、ダメ、ダメ、ダメって!殺し屋なんて1回500万円で請け負えば、20回で1億円になるんだぞ!」
真木ヒナタは、イスから立ち上がり、私をにらんだ。