ずっと一緒に*先生の青②




パパの部屋に入り
視界に入るベッドの枕元
濃いブルーのケータイに
胸がチクリと痛む




チクリと胸を痛めてる私に
気付くはずなくパパは
抱き着いてくる



………メールの事なんて
絶対に聞かないぞ



ましてや隙を見て
ケータイチェックなんて
絶対にしないぞ



私は奥さんだし
パパの奥さんだし


奥さんはもっと
デーンと構えてなきゃ
いけない気がする
幸せと平和を守るために。






ベッドの上になると
互いの呼び方は
先生とイチに戻る



先生は相変わらず
「愛してる」と
言ってくれるし


手を抜いてるところは
1つもない



なのに
先生がやたらと
メールしてることに
気付いてから
全然エッチに集中できない




もちろん
部屋に1人の青波が
気になるってのもあるけど




「…………ねぇ、イチ」



ギュッと抱きしめて
首筋にキスをしながら
吐息まじりの甘い声で



「もうそろそろさ
二人目、作らない?」



「…………え?」



ふたりめ?



その言葉が頭の中で
二人目に変換されるまで
時間がかかった




「………二人目って
子供のこと?」


「青波だって
兄弟がいた方がいいし
あんまり年離すのも
可哀想じゃない?」



考えたこともなかった
青波以外に子供なんて



黙り込んだのを
イエスと見なしたのか
先生はキスをして
そのまま入ってきた





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