ずっと一緒に*先生の青②




子供を知り合いに預けて
デートなんかしたら
世間一般の方は
これだから若い母親はって
眉を寄せるに違いない




10代ってだけで
私は母親として
-20くらい減点される気が
常にする




「……二人目の話だけど
私やっぱり自信ないよ」



しばらく間があいて
パパは私の髪を撫で


「なんで?」



「青波で手ぇいっぱいなのに
それに産む時だって
入院中、誰が青波を見るの?」



「オレがいるだろう?」


「パパ仕事あるじゃない」


「日中はそれこそカナとか
民間の保育所に頼んでもいいし
何とでもなるよ」



「……………だけど」



何だろう
胸がすごくモヤモヤする



とにかく絶対
二人も子供を育てる自信がない


今だって
ちゃんと出来てるか
いいお母さんしてるか
自信ないのに




「イチはさぁ」


パパはギュッと
私を抱きしめ
頬ずりをして



「イチは頭で小難しく
考え過ぎだよ
単純に家族が増えるって
考えよーよ
幸せが増えるぞ」



幸せが増える


なら、その幸せを守るための
努力も増えるってことだよね?



やっぱり私、自信ないよ






悶々考えてると

「んえ――――」と
また青波が泣き出した





< 9 / 28 >

この作品をシェア

pagetop