わたしの名前は…
電車の中、
私はコウキと
ユウキのことを考えていた
私は
どうしたらいいんだろう…
コウキに愛してると言われて
幸せなのは嘘じゃない…
コウキを愛しているのも、
嘘じゃない…
でも、
ユウキの愛が欲しいのも事実…
ユウキを愛してしまったのも、
事実…
失いたくない、
どっちも…
でも、これまでの自分を否定もしたくない…
ここでユウキを選んだら、
自分も、
殺した子も、
死んでしまった子も、
全部否定してしまう…
私だけ幸せになったらいけない…
そう思った…
今日も時間いっぱい、
休むことなく知らない男の欲をほんの少し満たし、
たくさんのお金をもらう…
私はカレン。
幸せになることは許されないんだ…
それなら演じ続けよう…
愛されるカレンを…
私はユウキみたいにきれいにはなれない…
コウキに出逢い、
ユウキに出逢い、
私は自分の汚さを知る…
そのために
コウキにも、ユウキにも、出会ったんだ。
ただそれだけなんだ…
財布の中のお金を眺め、
私は“サキ”にいい聞かせた…
“カレン”になれ―――
と…