わたしの名前は…
ユウキは着替えていた。
「1回帰ったんだけどさ、
サキが誰かに触られて、キスされて…って考えたら、
戻ってきちゃった…」
部屋の鍵を開けながら、
ユウキは勝手に部屋に入ったことを謝った。
でも、
私はうれしかった。
またユウキを見れるとは思っていなかった…
もう、
会うのもやめようと
いい聞かせて帰ってきたから…
部屋に入ると
ユウキは突然振り返り、
私を抱き締めた…
「マジでピンサロ行ってんの?…」
「うん…」
「キッチィなぁ…
好きな女がそういう仕事してんの…
やめろよもう…」
「何でそんなこと
ユウキに言われなきゃいけないの?
嫌なら、やめればいいじゃん!」
「…ごめん。
サキがいろんな奴に触られんのは嫌だけど、
サキは嫌じゃない…
何をしてるか知った今も…」
抱き締めたままで
ユウキの顔は見えない。
でも、
声が哀しそうだった…
「どこ触られた?
胸、あそこ、みんな?」
苦しいほど強く抱き締めたあと、
急にユウキは私の服を脱がせた…
そして自分も服を脱いだ…
Hしたくなったのかと思った…
でも違った。
ユウキは大きな体と、
運送業で鍛えた腕で、
私を簡単にお姫さま抱っこし、
浴室へ向かった…
「サキを汚す奴は許さない。
でも、
汚れたら、
俺がいつでも、何回でもきれいにしてやる。」
そう言って、
私のカラダ全てを手で洗った…
また、
涙が出てくる…
無理だ…
ユウキを突き放すなんて、無理だ…
ユウキには
勝てない―――
きれい過ぎて
勝てない―――