わたしの名前は…
ユウキが仕事でいない日のゴールデンタイム、
ビデオデッキが動きだす…
何撮ってんだろ?
勉強しながら、
気にはなったが、
テレビなんて観なきゃ観ないのに慣れて、どうでもいい…
夜九時前、
当たり前のように、合鍵を持ったユウキが
「ただいまぁ。」
と、帰ってくる。
「お帰りぃ!
何か予約してた?」
「あぁ。
何か食った?」
ユウキの手にコンビニ袋…
いつもの光景…
そして、
いつもの、2人分…
「いいのに…
ユウキのお金、もったいない…」
「いいんだよ。
俺はサキと食いたいの!
そのために働いてんの!
食えないなら残せ、
サキが食えないなら俺が食う。
サキにできないことは、俺がする。」
それが、
合い言葉のように…
ほとんど食べない私に
必ず弁当を買ってきた
店を替え、品を替え…
桃茶と言っても、
桃の香がするだけのノーカロリーのお茶…
それもいつしか、ユウキに
野菜ジュースに代えられていた。
ユウキが出すのは、私たちが一緒にいるときの食費だけ…
アパート代はほぼ支払済、
電気代、水道代なんて微々たるもん…
払ってもらっちゃ、
よりお金の行き場がない。
払うと言うユウキに
絶対払わせなかった。
「なぁ、ビデオ撮ったの一緒に観ないか?…」
「何?いいよ?」
ユウキが撮っていた番組、それは―――