わたしの名前は…
拒食症を取り上げた番組だった…
食べられない。
それを周囲に気付かれたくない。
食べても吐いてしまう。
激やせする。
ひどければ、栄養失調で
死ぬ―――
簡単に言えばそういう警告のようで、
そういう人をネタに
そうでない人が楽しんでいる…
そんなふうに、私には映った…
「何が言いたいの?ユウキ…」
解ったよ、
私は拒食症ってやつだって言いたいんでしょ…
それで…
おもしろい?
異常な奴を見て、
めずらしいモノ見て
おもしろい?―――
「何か言いたいわけじゃない。
俺もよく知らないから、知りたかった。
サキがそうなら、
サキは死なせたくない…」
そう…
ユウキはあのテレビに出ている、
そうでない奴なんかじゃない…
あの頃は妙に摂食障害を弄んだ番組があった…
「俺、サキに食わせたいんだ…
だから、親に傍にいてやりたい人がいるって、出て来たんだ。」
初めて私を食事に連れて行ったあの日から、
ユウキは私とこの、
“病気”に向き合っていた…
なぜ食べないか、
食べられないか、
知ったあの日から、
ユウキは私と病気に立ち向かっていた…
「いいんだ、無理に食べなくたって。
死なせない、
俺が守ってやるから…」
そう言って
私の肩を抱きよせ、
おでこにキスをした…
ユウキは無理強いしなかった。
食べたかった。
ユウキの愛に
応えたかった…。
食べなくても微笑み、
少し食べたら
ニコニコ顔で私の頭を撫で
「愛してるよ、誰よりも…」
そう言って
傍にいてくれた…
あなたがいるから、
今の私がいます―――