わたしの名前は…


親の仕送りが手付かずそのまま。

なのに財布にはお札…



少しずつ食べられるようになった私は、
ユウキに何か食べさせたくて
慣れない料理をする…

だから、食費も私が払うのは自然に…




ユウキはいつも
やさしく、
私の時間を壊さず傍にいた…


勉強していれば
隣でジィーっと静かに私を見つめ、


コウキと電話していれば
静かに私の背中を抱き、


私が眠るまで
ずっと顔を眺めながら頭を撫で…




「ねぇ、ペットショップ連れてって。
犬ほしい…」

「何で?
高いだろ?
大体、ここペットダメだろ?」

「お金ならあるじゃん。
寂しいんだもん、ユウキ仕事でいない時…
独りでいる時間嫌いなんだもん…」

「………。
ペットは俺だけでいいだろ?
サキが寂しいなら、俺がずっと傍にいる。」

「仕事してたら無理じゃん。
部屋にユウキいない時間すんごい長いもん…」



ユウキは長い時間黙った。


私の頭を撫でながら
何かを考えていた…


そして
何かを思いついたように、
急に、でも静かにキスをして、私を抱いた…


やさしく、
ゆっくり服を脱がせ


「なぁ、コレ…
今は取っていい?」


写真嫌いのコウキの
たった1枚の、笑った顔の写真…

ずっとベッドの枕元に貼ってあった…

「見られてるみたいで嫌なんだよ。
サキを守れないくせに、1番愛されて…
幸せなのに気付きもしないで、サキキズ付けて…」



初めてユウキがコウキを悪く言うのを聞いた…


悪く…

違うね…事実か―――



「いいよ。」

写真を剥ぎ、
ベッドの下に落としながら
激しく、やさしく、

ユウキは私を抱いた…



そして…

「ん………」

「ユウキ?!
何してんの!
何で!!」

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