わたしの名前は…



その夜も、
私が眠るまで、
ユウキは私の頭を撫でていた。



でも、いつもと違う…

私の顔ではなく、
どこか他を見つめていた…



「何…考えてんの?」


「ん?あー、ごめん。
まだ寝てなかった?」

「ねぇ、何考えてんの?」


「んー?
情けねぇなぁと思って…
確かにヒモだよな…
今のオレ…」




ヒモ…

その言葉が、
ユウキをキズ付けていた…



「違うよ!
ヒモなんて言わないでよ!
ユウキは私を利用してるんじゃないじゃん!!
ヒモとは違うじゃん!」


「利用はしてねぇけど、
結果同じだろ…」





自分のわがままが、
ユウキを苦しめている…

嫌な思いをさせている…



気付かないわけじゃなかった…


でも、
自分の幸せを私は選んだ…


ヒモという言葉を
聞きたくなかった…




違う。違う。違う。

私は少しもそんな風にユウキを見たことはなかった。

ユウキが傍にいるなら、
ユウキの為なら、
お金なんかいくらでも使ってよかった…

ヒモになろうとして、
ユウキは仕事を辞めたんじゃない。

私が誰より知っている。


結果誰より

ユウキを、
苦しめている―――

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