わたしの名前は…

気付かないフリ…


ユウキがそんなことで悩む必要なんかない。


でも、現実は、
私が何を言っても
ユウキが納得するわけはない―――


私に稼がせて、
私を守ってるなんて言えない…

そういう考え方の人だ…


それも私が1番知っているのに―――


そういう人だから、
私は救われたのに―――




もうすぐ夏休み―――

コウキが
私が戻るのを待っている…


私はどちらを選ぶべきか、決めなければ大切なヒトをキズ付け続ける…



中途半端…

私のためにある言葉のよう…



“サキ”になれない。

大切なヒトにまで、
私は“カレン”になっている…

そう思った…



現実にはいない、
演技で幸せを獲る存在…

“カレン”――


でも、“サキ”もいない…


中途半端な生きものの私―――



愛されている“サキ”を

サキが愛せない―――



自分のキタナさを認めたくない、
ずるい生きもの―――

< 213 / 386 >

この作品をシェア

pagetop