わたしの名前は…
ユウキの誕生日は8月11日。
何の因果か、
コウキの誕生日は8月13日―――
12日には帰らなければ…
「マジで!
じゃあ花火大会行けるじゃん!!
行こうな、一緒に!」
「うん!」
幸せだった―――
ユウキとの時間が
何より大切だった―――
夏休みすぐに帰らないとコウキに伝えたら、
ものすごくコウキの機嫌が悪くなった…
バイトを頼まれて…
それを理由にしてみた。
正直、
コウキの機嫌なんて
その時の私には、どうでもよかった…
ユウキの喜ぶ顔の方が大切だった…
ユウキと見た花火大会は
某有名花火大会と同じ日で、
夕方から携帯通信が混雑し
ユウキと私の時間を邪魔するものはなかった…
携帯がないと不便だとさえ思う時代に、
携帯が使えないことを良かったと思うほど、
ユウキとの時間が幸せだった…
なのに、
自分が幸せなほど
コウキのことを思い出してしまう―――
「きれいだなぁ…
サキと観られてマジでよかった…」
花火を観ながら言う
ユウキのきれいな瞳…
(このきれいな瞳を
私は奪っていいのかな…)
ユウキの横顔を見ながら
「うん…
きれいだね…
こんなにきれいなの(瞳)初めてみた…」
私はこのとき、決めた―――
自分で、
自分のゆく路を―――