わたしの名前は…


私は駅のコインロッカーにリングをしまい、アパートへと戻った。



「お帰り、サキ。」

変わらずやさしく迎えるユウキ…

「遅かったじゃん。
さ、シャワーしよ。」



何をしていたかなんてユウキは聞かない。

変わらず私をやさしく洗うユウキ…


「ねぇ、
何で遅かったか聞かないの?
他の男といたかもよ?」


「いねーよ、サキは。
彼氏愛してんだろ…
何かあって言いたいなら
聞かなくても言うだろ。」



自分だってコウキという私の“彼氏”じゃないのに、
ユウキは私は浮気なんかしないと信じていた…



だから余計に、

ユウキを1番愛してる


なんて言えなかった…




8月11日。

ユウキ二十歳の誕生日――


ユウキの誕生日なのに、
私のリクエストで
某レジャーランドに行った。

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