わたしの名前は…
愛されたくて―――
私はココに、
戻り、通い、
“カレン”になる―――
バイトする必要なんてないのに―――
お金なんて
こんなに必要ないのに――
演じなくても、
カレンでなくても、
素のまんまの…
サキを、
大口開けて笑う
私を愛して…
コウキ―――
どこに行ったか、
探すことは許されないペアリングの片割れ―――
指輪をしていた右手で、
指輪が下がっていた心臓を触る―――
いつでもユウキが愛してくれてる、
大丈夫、
がんばって愛されるようになるよ
ユウキ…
ユウキを想いながら、
コウキを思う…
確かにもう、
コウキが疑うようなことはない――
疑っても、
違う証明をされる、
そうしてコウキはきっと、
どんどん深みにハマっていった…
疑わせていたのは
“サキ”。
大丈夫だよ、ほら。
と、疑うことをアホらしいでしょ?
と、証明していたのは
“カレン”…
コウキの前まで
“サキ”が
出てこなくなっていた…
ユウキを想う“サキ”。
コウキを想う“カレン”。
コウキがいくら疑ってもボロは出ない…
だって、
私は“カレン”だもん。
“サキ”は
ユウキの愛を求めてどこかに行っちゃった…
でも、
サキの殻を着た“カレン”は
コウキの愛を求めてる…
愛されたくて、
愛したくて…
ないはずない。
きっとある。
だって知ってるもん、
本当の
「愛してる」を―――
疑わせたのは、私。
愛に飢えていた、私。
そうなるように導いたのは
私…
だったのかもね…