わたしの名前は…



5月下旬―――

まだまだ新人…

仕事の説明を受ける時間が勤務時間の3分の1はあろうかというほど長い…


教えるのが上手い先輩と、下手な先輩…

その日は、
後者の指導を受けていた…




(長い…クドイ…)

立ったままで…

(端的に頼むよぉ…
何か立たされっぱで気分悪くなってきた…)



「――でね、
ん?サキちゃん?
何か顔色悪くない?」

「スイマセン…
何か気分が――
ングッ―――」



私はトイレに走った…

そして朝ご飯を吐いた…

「んぁー!
キモチワルゥ…
絶対あの長い話のせいだ!
せっかく食べたの吐いちゃったじゃん!」





しかし―――

吐き気は毎日続いた…


朝礼中が1番キモチ悪い…




「また?
あんた大丈夫なのか?
仕事慣れなくてカラダ壊してんじゃないの?」

上司が呆れた顔で言う。

「スイマセン…」



(ホントどっかおかしいよ。
仕事好きなんだけどなぁ…
生理もないし、
何かストレスかなぁ…)



「顔かわいくたって、
それじゃイミないからね!
人が説明してると吐きに行って、
あんたバカにしてんの!」




そんなつもりもないし、
顔がどうとか売りにしてなんかいない。

お客さまは、
確かにひいきしてくれるけど、
だからってそれを鼻に掛けてなんかない。


だけど、
そんなやっかみは
私とは関係ないところで続く…



それも別にいい…

言いたきゃ言えばいい…

私を知ろうともしない人に何て言われようと関係ない…




何が原因?
何がストレス?

なぜ吐き気が止まらない?
なぜ生理が来ない?――

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