わたしの名前は…
「お帰り、サキ!!
もうずっと一緒にいられるな!
長かったなぁ…
すごいなオレ等!
遠恋できたな!!」
「ただ今、コウキ。
もう離れなくていいね…」
確かにもうカラダはこの地に帰ってきた。
コウキは抱いた。
抱いた、抱いた、会うたびに…
それは何か
足りないものを必死に探すように…
さがしモノがなんなのか、
ソレさえも分からないのに
必死に探すように…
そしてきっと
コウキは探しモノを見つけた―――
私がアパートに忘れてきたモノ…
ココロ―――
“カレン”にさよならした“サキ”は、
またカラッポで…
きっとコウキはないものに気付いた…
気付いたことに
カラッポの“サキ”は、
気付かなかった―――
いつからか―――
今思うと
コウキが淋しそうな顔で、
“サキ”を抱いていた…
「何でお前嫌がんないの?
前ならオレが酔って抱こうとしたら嫌がってたじゃん…
ちゃんと愛して抱いてくれなきゃヤダって…」
「何で?
愛してくれてないの?」
「いや…
愛してるけど…」
「じゃあいいじゃん…
愛してくれてるなら酔っててもいいじゃん。」
「まぁ、そうなんだけど…」
「そうなんだけど何?
いいよ、
サキはコウキのこと信じてるから…」
「…んー。あぁ…」
Hなんかしたくなかった…
酔ってても、
酔ってなくても…
感じない。
伝わらない。
伝わるココロが、ない―――
女にしてはいい給料の仕事をし、
彼氏だけを愛し、
いつでもHの欲求に応える
完璧な彼女。
だと、自分ではそう思っていた―――