わたしの名前は…
理屈じゃない―――
ちゃんと、
綺麗事じゃなく、
からだとこころで、
それをコウキに教えてくれる人が、
ひとりも周りにいなかった―――
私に拒食症を、
それを続けてはいけないんだと、
身体と心で教えてくれた
ユウキや、
カナムのように…
コウキをちゃんと知って、
本気で向き合って、
コウキが大事だからこそと教えてくれる人間がいなかった…
そうして育った20年以上を
ナルセ先輩も、
私も、
カナムも、
変えてあげられなかった…
親のように、自分にもお金がある、
そんな錯覚…
貸してと一言言えば、
ポンと数万出てくるコウキの家に、
コウキに責任のある人間はいなかった…
「この間、コウキが泣いて、オレ死ぬって言うのよ…
借金あるみたいで…
それでとりあえず6万出したけど…
夫婦の問題でしょ!
あなた妻なのに、どうして協力してあげないの!!」
何度も、毎日かけた電話で、
ある日義母が、
私のせいで飲み歩き、
借金したんだと言って、
その話をした…