わたしの名前は…





「カナム?
ママ間違ってるかな…」



何度となく、コウキと話をさせて欲しい

2人で話したら、
絶対私たちの中でしか伝わり合えない話ができるはず、

そこからコウキを出してほしい。

そう思ってコウキの親に、
コウキに電話を渡してほしいとお願いしたが、かなわなかった…


コウキは言葉が足りない…
他に沢山思っていても、出てきた言葉が、人を誤解させることも、
今までだって沢山あった…


会えていれば、
ただの夫婦喧嘩で済んだかもしれない。

飲みに行くの行かないの、
そんな話がしたいんじゃない。

ちゃんと“コウキ”と
夫婦喧嘩がしたい―――

ちゃんと喧嘩したら、コウキを出せる。

その籠から出せるのに―――





「さすがのママももう疲れちゃった…」



もう、カナムはコロコロ寝返りしてて…

無邪気に笑うようになっていた―――

< 293 / 386 >

この作品をシェア

pagetop