わたしの名前は…





「ママねぇ、もう、疲れちゃった…
もう、やめてもいいかな…
カナム、許してくれる?」



私は育児日記をカナムが生まれてからずっと書いていた…

その中に、
コウキの悪口や、
私の沈んだキモチを一つも書いたことがない…

いつかコウキが戻ったら、恥ずかしいだろうし、
いつかカナムがコレを読めるようになったら、
悲しいだろうし…


全く関係ない誰かに話したいけど、もし、修復できたら恥でしかない。

でも、独りで溜め込むのは辛すぎた…

意味がまだわからないカナムしか、話せる相手がいなかった。





「もうママには、
パパ、助けらんないみたい…
いいよね?
ママ頑張ったよね?…」



転がっては笑うカナム…


〈もういいよ。〉

きっとカナムは、そう言ってくれていたはず――

〈ママも一緒に笑おうよ!〉


きっとカナムは、そう言ってくれているはず――



抱き締めたカナムが
声を出して笑った…


私はカナムから、
ずーっと
勇気と元気と笑顔をもらってばっかりだね…


「ママ、強くなるから…
もう、泣かないから…
これで、最後にするから…」




決めた―――

もう、これで、
最後にする―――

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