君にもらった苺飴




 私の顔を見て驚いたのだろう。

 
 あの一言を言った瞬間に
 涙が…ポタリとでた。

 人前で泣くのは、すきじゃない。

 自分が弱いと思われてしまうから…。


 だから、ずっと…ずっと…。


 でも、認められないんだ。
 悔しいんだ。

 苦しいんだ。


 だって…好きな人に
 彼女ができたのだから……。



 『あはは…ごめんね』


 目を手で擦る。


 「何で謝るの?」

 『人前で泣くなんて恥ずかしい』

 「どうして?恥ずかしくなんかないよ」

 『へ?』

 「気が済むまで泣きなよ。
  俺しか見てないから」


 そう言って、彼の大きな手が
 私の頭にふわっと乗っかった。

 感情維持できなくなったんだ。

 光瑠君の優しさに……。


 

 私はまだ…好きなんです。
 大和先輩…。






 
 
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