影の守護者は闇に潜む
「黙れ…」

先程とは比べ物にならないくらいのドス黒い声…

「自分が何を言っているのか分かってる?なんで…自ら『殺せ』なんて頼むんだよ…。『光』がないから生きられない?それなら僕が君の『光』になるから。弟くんには敵わないけれど、君が生きれるだけの『光』になってあげるからっ…」

男の子は……泣いていた。

「なんで…?」

「分かんない…でも、哀しいんだ」

「ふふっ。可笑しな奴だな」

知らない内に私の頬にも涙が流れ始める。

「うわぁぁぁん。ぐすっ、ひぐっ」

私達は荒れ野の真ん中で、泣き叫んだ。
< 11 / 54 >

この作品をシェア

pagetop