初恋
長いながい夢から、醒めたようだった。



先生と見た景色や、

一緒に感じた季節、

最後にふたりで見つめた海も――



その一つひとつが、

うっすらとかすんでいく。




何年経っても、


それはあたしの心の中に


深く、深く、突き刺さっていて


忘れたくても一生忘れられない


甘いけれどもほろ苦かった、



あなたと過ごした日々。





初恋の――思い出。








(完)


< 278 / 280 >

この作品をシェア

pagetop