秘密の★オトナのお勉強①



例え冗談だとしても。

口からの出任せだったとしても。


そんな言葉を発してくれた事が、本当に嬉しかった。


期待に胸を寄せているあたしを見て、貞永はフッと笑うと、




「思ってますけど何か?」




意地悪く笑って見せた。


…ただ、単純に嬉しい。

それは、マネージャーとて認められたから?


それとも…




「…ありがとう貞永っ…!」




…貞永に認められたから?




「姉ちゃん気をつけて帰れよ。光輝くんもまたな!」




達成感に浸るあたしに、猛がお別れの言葉を言ってくる。



…そう言えば、まだ一回も言ってなかったよね?お祝いの言葉。


あんなに夢に向かって努力していた猛が、無事にデビューへの切符を掴めて。

それがたまたま貞永が出演するドラマの主題歌になって。


こんなに幸せと感じられる事、絶対にないよ。




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