秘密の★オトナのお勉強①
同じ事を思っていたのか、冬馬も苦笑いを浮かべる。
「冬馬、佐田さんドンマイだね」
「そうだねあゆ。非常にドンマイな展開だよね」
冬馬もいつの間にかあたしの隣に移動しており、お互いになんとも言えないような笑いを作る。
そんな光景を、貞永はムスッとした表情で傍観していた。
「なんだよあゆ。俺に秘密事かよ」
「…言わない」
「はぁ…?」
…だって貞永に言ったら、どこぞの女王様が怖いんだもん。
しょうがないじゃない。
「そうですか。あゆは俺に秘密事を作るんだな?」
「当たり前じゃない!というかあたしにもプライバシーってモンがあるの!」
「あゆのプライバシーっつっても、どうせブラの色とかだろ?」
「な…何言って―――」
あたしが顔を赤くして反論しようとした瞬間、音を立てて控え室の扉が開いた。
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