wish-pray-cometrue

何を言われたのか、理解出来なかった。

ううん、信じられなかった。

彼の気持ちではなく

私の気持ちを。

彼の言葉を聞いた瞬間

胸が熱くなった。

涙が込み上げてきて泣きそうになった。

ああ、私は彼に恋していたんだと

あの日、恋に落ちたんだと

初めて気付いた。

「年下だし、頼りないかもしれないけど、ずっとそばにいるから。寂しそうな顔させないから、笑顔で俺のそばにいて。

雪華さんが好きです。俺と付き合ってください。」

わかった。私の願い。

私は愛されたかったんだ。

他の誰でもなく、彼に。

ねぇお母さん。

素直になっていいんだよね?

嘘、つかなくていいんだよね?

願っても…いいんだよね…?

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