PEACE
* * *
「あそこから動くなと言っただろう!」
瀬梛を保護した奈久留達は、どうにか街の人々に尋ねながら、瀬梛の家にたどり着くことが出来た。
そして、瀬梛をベッドに運んですぐに待っていたのは、雪夜の説教であった。
「だ、だって~」
「だって?」
「暇だったんだもん」
「馬鹿か! お前は!」
包み隠さず暴露する奈久留に、呆れを隠せない雪夜。
そんな雪夜をみて、奈久留は不満を漏らした。
「そんなこといって、雪夜はどこ行ってたの! ま、まさか! 一人で食べに行ってたりとか!?」
「食い意地を張るのもいい加減にしろ。金を稼ぎにいってたんだよ、ほら」
雪夜が差し出してきたのは、小さな布の袋。
少し疑いながらも、奈久留は袋の中を覗き込むと、そこには輝く金五枚。
「後、念のために探知機と食糧と最低限の必需品も買っておいた。これで当分は安心だろう」
「雪夜すごーい!」
一気に場が盛り上がる。
だからこそ、彼等は気付かなかったのだ。
彼女が起きていることに。