世界でひとりのあなたへ



疑問に思うのは
当たり前かな?

この15年私は欠かさず
息子を連れてここに来る。



そして今年も
その日はやってきた

大好きだった
あの人の命日



「そろそろ話してもいいかな…?」

私は空を見上げて
呟いた。



「なんか言った?」

「後でね」



私は笑ってまた
歩き出した。



.
< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop