世界でひとりのあなたへ
第1章

噂の男の子




彼と出会ったのは
中学2年生の春―…





「あ、葉山くんだ!!」

隣に座ってた夕美が
嬉しそうに言った。

「え?」

顔を上げて夕美が見てる方向を見るけど
葉山くんはいなかった。



「いないじゃん…」

「桜子が遅いの!!」

ぷくっと夕美は
頬を膨らませて言った。



.
< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop