僕等の日々
体育館へ移動するために、G組が前進し出した時、戸張が大声張り上げて叫び出した。


「ちょっとちょっとちょっと~!!もう意味わかんな~い!何でみんなあたしの事放置してくの!?」


……うっせえな。


「っていうか、アンタ!!」
「………え、俺!?」


急に戸張が指差したのは、俺と雫の間にいたフジだった。

フジに何か文句でもあんのかよ。


「神崎くんと涼河くんの間にいるなんて!!もうマジありえない!!そこは…」


戸張は真っ直ぐに、しかも速足で近付いてくる。

やめろやめろ、考えるんじゃない俺!

戸張は、俺と雫の間からフジを弾き飛ばすと、俺らの腕に腕を回してきた。

……これは夢だ現実なんかじゃない夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ……。


「神崎くんと涼河くんの間はあたしのだし~☆ねン☆(^▽-)-☆」


俺の大事なモン盗られた気が……ああ、視界が霞んで……。


「あ、あの…ちょ…俺ら寒くて厚着し過ぎて、今めちゃめちゃ暑いんで…」
「…あ、うん、そうそう!!汗とかめちゃめちゃかいてて…」
「あたし汗フェチー(☆▽☆)!!!あと、その襟首で仰ぐ仕草チョ~ダイスキ☆マジタマンナイんだけど~☆」


……そんな目で俺を見るんじゃないっ!!
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