プラチナの誘惑
背中に昴の温かさを意識しながらぼんやりと目を開くと。

夕べは暗くてよく見えなかった寝室が目に入る。
ダブルサイズだろうこのベッドを据えてもまだまだスペースに余裕のあるこの部屋は、淡い黄色で統一されていて、所々緑をアクセントに統一されている。

パソコンが置かれた机やテレビ、小さなテーブル…。

あまり散らかっていない部屋の真ん中に、やけに目だっている二人の服…。

いつどうやって脱いだのかも思い出せないけど、脱ぎ散らかしたっていうのが正しい感じに散らばっている服達。
恥ずかしさよりも求める想いが勝って、自分からも服を脱いだ記憶が蘇る…。

初めてなのに…。
一生懸命過ぎるほど熱く応えた自分に戸惑って。

どんな顔で話せばいいんだろ。

ドキドキいう鼓動を聞きながらいると、目に入ったシャツ…。
< 139 / 333 >

この作品をシェア

pagetop