プラチナの誘惑
「ん?冗談じゃないし。
なかなか彩香みたいに
真っすぐに育った人間に出会う事ないから面白い」
「面白い…?
私が…?」
驚いて声が裏返ったのも気にならないくらいに固まる私の様子に、ふっと笑うのも格好いい…。
そんな昴に言われた
『面白い』
なんて形容は、私からはかなり掛け離れた表現。
からかわれてるとしか…。
「からかってない。
本気で彩香に興味持ってるし」
普通に話しかける声音が逆に私の心を普通じゃないくらいに跳ね上げる。
普段の落ち着いた表情。
冷たく見られがちな視線。
全てがこぼれ落ちていくような…不安定な気持ち。
「…で、日曜にでも買い出しに行くか?」
「あ…。買い出し…」
どこか遠くから聞こえるような昴の声に我に返ると、途端に視界に入る端正な顔。
なかなか彩香みたいに
真っすぐに育った人間に出会う事ないから面白い」
「面白い…?
私が…?」
驚いて声が裏返ったのも気にならないくらいに固まる私の様子に、ふっと笑うのも格好いい…。
そんな昴に言われた
『面白い』
なんて形容は、私からはかなり掛け離れた表現。
からかわれてるとしか…。
「からかってない。
本気で彩香に興味持ってるし」
普通に話しかける声音が逆に私の心を普通じゃないくらいに跳ね上げる。
普段の落ち着いた表情。
冷たく見られがちな視線。
全てがこぼれ落ちていくような…不安定な気持ち。
「…で、日曜にでも買い出しに行くか?」
「あ…。買い出し…」
どこか遠くから聞こえるような昴の声に我に返ると、途端に視界に入る端正な顔。