プラチナの誘惑
「パーティーが再来週だろ?
この週末に用意しないと
やばいよな」

「あぁ…うん、そうだね。総務部からお金も貰わなきゃ…。
あ、買った後ホテルに預けに行く連絡もしてない…」

そうなんだ…色々事前準備はあるのに。
買い出し係になって、商品のリストアップだけでいっぱいいっぱいで、つめなきゃいけない大切な事が抜けてしまって。

私自身は全てが順調に進むように慎重に配慮してるつもりなのに。

いつも何かが忘れられていて、周りの誰かに助けられている…。

「総務にも俺が行ってお金の申請はしておくし、ホテルにも連絡入れるから」
安心させるような穏やかな声。

そんなのどうって事ないだろ…?

って視線が言ってるように思えるのは…単なる勘違いだろうけど。

このホッと落ち着く雰囲気が、女の子の気持ちをぐっと掴むんだろうな…。
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