プラチナの誘惑
医者になって欲しいという両親の期待にこたえられなかった申し訳なさ。

医者にはならなかったけれど弁護士になって両親を納得させた姉への劣等感。

負の感情をたくさん抱えて生きてきた私の心は、簡単には安らかに物事を考えることはできなくなっているせいか…昴の行動にも悲観的にしか考えられない。

キスはきっと成り行きときまぐれ。

淡く消えるほんの少しの好意を見せられたにしても。
滅多に感じる事のない感情に揺れてしまっても。

それを理由に昴を好きになったのかもしれない…って迷う自分の弱さが
少し重い…。




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