涼×蘭
「そんなの、私が、私のために興味本位で買っただけよ」

「本音は?」

「来るべき一輝の恋人に着せて目の保養をしようと目論(モクロ)んでいただけよ。彼氏でも、彼女でも」

「雛、無理してそんなの着なくて良いよ。他のエプロンにしな?」

こんな身勝手な理由で雛に着せられてたまるか! そしてどうして俺に彼氏ができる!

「うん。そうす……」

「雛ちゃん、ちょっと……」

雛が百合にエプロンを返そうとした時、百合が雛にコソッとなにか言っていた。そしてその瞬間、雛の目が輝き、嬉々としてそのエプロンを着始めた。

「えっ」

な、何で!?

「雛ちゃん、可愛いでしょ?」

「可愛いよ。うん」

似合ってるから困ったものだ。
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