先生のビー玉
「いや、あるんです。
だから、終業式が終わってから持っていきますから、絶対におねがいしますよ!」

と小さな巾着袋をポケットから取り出して拝んだ。
ただただ大ウケする彼だった。

それから学校に到着したのが…6時。

「貴子っ、着いたよ!」

「よく寝るよなぁ…お前」

「ん?おぉ、着いた?
ふわぁぁぁぁ…良く寝た!」

起き上がる貴子。
笑いながら車から降りると、

「私、ちょっと部活行ってくるわ」

と思い出したように言う貴子。

「どうかしたの?」

「えっとね、多分…なにかあったのよ…ちょっと行ってくる。
すぐ戻るからさ」

と言い、パッと走り去る貴子。

「えっと…どこで待とう…」

佳奈が途方に暮れていると、

「戸田、暇ならこれを職員室まで運んでくれるか?
荷物は神田も車に入れっぱなしだろ?
お前もそのままでいいから」

彼が言ったのだ。

「あ、はいっ!」

元気よく返事をすると、誰もいない職員室へ二人で向かった。
途中…

「あ、すまん、車の中に鞄を置き忘れてきた。
ちょっと取ってきてくれるか?」

鍵を渡され、車に走る佳奈。
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