先生のビー玉
「あ、面接決まったらしいな」

「あ、現実的…」

「悪い悪い」

そう言いつつ笑う彼。

「そうなんです。
終業式の後です。
なんだか、せっかくの夏休みなのに…
でも、問題は解決してから先に進んだほうがいいですもんね」

「そういうことだ。
まぁ成績もそこそこだし、別に問題を起こしているわけでもないし…
大丈夫なんじゃないか?」

「そうでしょうか?」

「まぁ、理事長の面接だからなぁ~」

「でしょう?っていうか私…理事長先生って見たことないんですよ」

「はっ?」

「入学式に見たことはあるんですけど…印象が薄くて…」

ボソボソっと言うと…

「優しそうなじいちゃんだぞ」

と彼。

「そうなんですね…」

「まぁ、理事長を見たことないというのは…めずらしいよな」

「あははは…はぁ…」

彼の発言にカラ笑い…ため息をつく。

「ま、大丈夫だよ。気楽に行け、気楽に。
あ、また呪文を唱えてやろうか?」

「あっ、お願いします!
今回の成績だって、あれの効能が効いたんですよ」

「んなわけないだろっ」

笑う彼だった。
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