雨のあとに
『魔族と人間の違いって分かるかい?』

『魔法が使えて長生きする所でしょ?』

『そうだ、魔力は魔族の特徴なんだ。だけど、まれに純粋な魔族の中に魔力を持たない者がいる。そういう者をドハースって言うんだ。』

『へぇー、そうな・・・まさかディーンさんも?』

レオンはそうだと頷いた。

『魔族の中でも貴族は特に魔力が強い。だから俺達は戦争でも比較的安全な後方で戦うんだが、ディーンはいつも前線にいた。ディーンはいつも一番危険な役目を引き受けてくれている、きっと魔力が無いことが悔しいんだろう。』

『そんな、あたし・・・。』

『俺はディーンが一番国の事を考えてくれていると思うな。』

『あたし何てことしちゃったんだろ、ディーンさんに謝らなくちゃ。ディーンさんの所に案内して。』

ベッドから降りてレオンと一緒にディーンさんの部屋に向かった。部屋に着くと、レオンにひとりで行くと言って帰ってもらった。それから深呼吸をして扉を叩いた。
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