どスケベやけど…Final
「俺も、ビックリや。結婚は、大学卒業してからやと思うとったからな。」


「んで?家は、お前のマンション?」


「当分はな。
せやけど、彼女の自宅を増築して二世帯にする予定や。」


「げっ…お前、マス〇さんになんの?」

「サ〇エさんで例えるのやめんか。
でも俺、彼女の両親好きやしな。」


「ほぉ…。人間出来てんな、お前。
普通嫌うけどな。」

「普通はな。
でも、先の事考えたらそれがええぞ?
子供は、大家族の中で育てたいしな。」

「そうかぁ?面倒臭そうだな。」


「俺、両親共働きで鍵っ子やったんや。帰っても誰もいてへんから、寂しい思いもあってな?
せやから、子供が帰って来た時『お帰り』言うてくれる人、おったらええなぁ…って、正直思うねん。
それに、彼女も仕事しながら主婦して、子育てって息詰まる思うねん。
てか、島田、電話鳴ってんで?」


「わあ、ホントだ。」


< 44 / 100 >

この作品をシェア

pagetop