ひとり<ふたり
まずはこれからの事について相談だ。



叶の部屋に行く途中に会ったのは紅の天敵郁兄。



「うわっ!!紅!!」

「お邪魔してるよ郁さん」

「うちのモノ壊すなよ!!」

「あたしそこまで暴れん坊じゃないし!!郁さんこそそろそろ会社ヤバいんじゃないの~?」

「残念ながら黒字だ暴力女」

「チッ…」



やっぱりこのふたりは二度と会わせたくないと思う…。



叶も止めようよ…。



「じゃあ近々遊びに来いよ」

「仕方ないから行ってあげてもいいよ」

「またな」

「またね」



仲いいのか悪いのかハッキリしろよ…。



マキは全くなにも気にしてないようで叶の部屋に入って行った。



それからテーブルに丸くなって会議。



「練習できるような場所なんて俺知らねぇし」

「俺は引っ越して来たばっかだからパス」

「元はといえば白がバンドの名前なんか出すからだろアホ」

「ごめんなさい!!」



笑顔で謝る白を誰も攻めてるわけじゃない。



遅かれ早かれこうなる予感はしてた。



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