ひとり<ふたり
そして白の言い訳のおかげで俺達は窮地に立たされた。



「バンドやってるから少しはハデな方が目立つし…」

「じゃあバンドなんか辞めちまえ」

「ひでぇ!!それでも教師かよお前…」

「あぁ、教師だ。これだけ愛好会のヤツがいてそんな言い訳するなら仕方ないな…。愛好会の活動は全面的に禁止にする」

「「はぁっ!?」」



練習場所ねぇじゃん!!



文化祭だってもうすぐなのに…。



「文化祭はどうすんの!!」

「知らない。どんな活動してるのかも疑問だしな?真面目にやってるとは思えない」

「ちゃんとやってるし!!見もしねぇで適当な事言ってんじゃねぇよ!!」



なんていちばん練習してない俺が言うのもアレだけど…。



でもちゃんとやってるし…。



「いいよ、リン。教室使わなくてもできるから」

「だな。じゃ、愛好会は休止で構わないから。髪直せば話しは終わりだ」

「僕、今から帰ろっと」



心のどこかでみんなキレてた。



黙ってた紅と一緒に授業をサボり、やって来たのは叶の家。



ムダに広くて超立派…。



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