破れぬ誓い




鬼の副長の見たことの無い面を見た。


仲間を、人を護るために戦う。


護るための力を手に入れたい。



アタシには思ったことの無いことだった。



『この手に力を。』



アタシはぐっと空に手を突き出して握った。


今は何を護るのかわからない。








―――だけど、この罪を背負う力を、両親の仇を討つための力を

  生きるための力を手に入れたい。―――





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