破れぬ誓い
「総司、てめぇ…。」
「なんですか?土方さんそんな眉間に皺寄せてたら駄目ですよ。」
「お前のせいだろうがよ!!」
怒る土方さんを軽く受け流す総司。
いつまでたっても土方さんは総司に勝てない気がした。
「歳三。そろそろいいか?」
近藤さんが小さく咳払いをする。
「コレは昨日俺と歳三で考えた規律だ。読んでの通りの内容だ。」
「で、破った奴ぁ切腹な。」
「そんな無茶な。」
永倉さんがほぼ諦めたような顔で反論をする。
「るせーな。永倉よぉ。これは新選組をまとめるための誓いみてーなもんなんだよ。」
「“誓い”?」
「そーだ。いいか?士道に背くようなみっともねぇ真似しやがった奴ぁ俺達の仲間じゃねぇ。」