虹の世界
「動ける?もう終わりだって。」


心配そうに俺を見つめる。


「映画……終わっちゃった?」


「うん。ちょっと前にね。」


「そっか……ごめんね?」


「ううん。帰る?」


「とにかく、出なきゃね。」


ずれていたキャップをきっちりかぶりなおし、立ち上がった。











「付き合わせちゃってごめんなさい。やっぱり、疲れてる?」


「大丈夫。ごめんね。映画、面白そうだったのにな。」


夜の公園は、月に照らされ、とても澄んでいた。


「お休み、ちゃんととらなきゃ。」


「確かにね。最近、あんまり寝てなかったからなぁ。ホントごめんね。」


優しい微笑みで首を横に振る。

「楽しかったです。カレーうどんもごちそうさまでした。あ、映画も。」

「ちっともです。」



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