くちづけのその後で
「海斗、お顔洗おうね」


「いやぁ……」


「ほら、綺麗にしよ♪」


少しだけぐずっていた海斗は、あたしが優しく宥めると大人しくしてくれた。


「じゃあ、ご飯にしよっか!」


「うん!」


すっかり目が覚めた海斗は、元気良く頷いてローテーブルの前に座った。


「「いただきます!」」


いつものように笑顔で両手を合わせ、朝食を食べ始める。


海斗は幸せそうな笑みを浮かべて、クロワッサンを頬張っていた。


< 22 / 808 >

この作品をシェア

pagetop