くちづけのその後で
1週間なんて早い物で、あっという間に西本君との約束の日がやって来た。


楽しい予定なら待ち遠しくて堪らないから、その日までの時間をすごくもどかしく感じてしまうのに…


憂鬱な予定は、どうしてこんなにも早く迫って来るんだろう。


しかも…


先週のうちにどこに行くかを決めておいたのに、西本君は昨夜も電話を掛けて来た。


他愛のない会話をしただけだったけど、結局30分くらい話していた。


そしてそのせいで、あたしの中の憂鬱が更に大きくなってしまったんだ。


< 230 / 808 >

この作品をシェア

pagetop