くちづけのその後で
「朱莉さん!」


しばらくすると戻って来た西本君に声を掛けられ、慌てて平静を装った。


「あっ、おかえり……」


とにかく、普通にしてたらイイねんから……


「朱莉さん……」


「ん?」


言い方が不自然やったかな……?


頭の中でそんな事を考えていると、西本君は不安そうな表情を見せた。


「海斗は?」


「あそこの子供達の中に……」


あたしは、鳩を追い掛け回している子供達に視線を遣りながら、そう答えた。


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