くちづけのその後で
「俺が一番訊きたいのは、朱莉さんの気持ちやな」


「え……?」


あたしの気持ち……?


「過去の事じゃなくて……?」


「過去も知りたいけど、俺はそれよりも朱莉さんの気持ちの方が知りたいねん!」


西本君はキッパリと言って、真剣な眼差しであたしを見つめた。


「何で……?」


「だってさ、所詮、過去は過去やろ?朱莉さんの過去も大切やけど、俺的にはそれと同じくらい未来も大切やからな♪」


西本君はそう話した後、柔らかく微笑んだ。


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